MIN関数を使った上限付きの自動計算

Excel

仕事でExcelを使うようになると、「あれ、この費用って毎月いくらになるんだろう?」という場面、増えてきませんか?

特に、ある上限を超えたらそれ以上は支払わないとか、何かの回数制限があるという場合。
そんなときに使えるのが、**Excelの「MIN関数」**です。

難しい関数はまだちょっと…という初心者の方でも、このMIN関数なら安心して使えますよ!

こんな場面に使える!

たとえば、こんなケースです。

  • 出勤日数 × 通勤費で交通費を計算したい
  • でもその月の上限は「20日」までと決まっている
  • 実際は22日出勤していても、支給対象は20日まで

こういった「上限つきの掛け算」をしたいときに、MIN関数が大活躍します。

MIN関数ってどんなもの?

MIN関数の基本形はこれだけ:

=MIN(数値1, 数値2)

2つの値のうち、小さい方を返してくれる関数です。
なので、「実際の回数」と「上限値」のどちらか小さい方を使いたい、というときにピッタリ。

実際の計算式はこちら!

たとえば、以下のようなExcel表を作ったとします。

そして、D列(合計)に以下のような数式を入れます:

=MIN(A2, C2) * B2

これだけでOK!

  • 実出勤日数(A2)が上限(C2)を超えていたら、自動的にC2が使われる
  • 上限以下なら、そのままA2が使われる

例:22日働いたけど、20日までしか支給しない場合

22日出勤しても、MIN関数が自動的に20を選んでくれるので、手動調整不要です。

応用できる使い方いろいろ

このテクニックは通勤費に限らず、いろんな場面に応用できます。

  • 子どものお手伝いポイント管理(「最大○ポイントまで」)
  • イベント参加のインセンティブ(「月○回まで支給」)
  • フリーランスの作業時間計算(「契約上限時間まで」)
  • 社内活動のポイント支給(「年間○ptまで」)
  • 健康管理の「ごほうび日数」設定 など

他の関数と組み合わせるともっと便利!

IF関数 × MIN関数

=IF(A2="", "", MIN(A2,C2)*B2)

→ 入力がないときは空欄を返して、ある時だけ計算する。初心者向けにおすすめの組み合わせです。

SUM関数と使えば、集計もラクラク

たとえば、複数人の通勤費をまとめて合計するとき:

=SUM(D2:D10)

で全員分の合計費用が一発で出ます!

VLOOKUPやXLOOKUPと組み合わせれば…

たとえば、従業員マスタから通勤単価を自動取得して、その後MIN関数で計算する、ということも可能です。

=MIN(A2,C2) * VLOOKUP(社員ID, マスタ表範囲, 列番号, FALSE)

まとめ

「出勤日数×通勤費」のような計算はよくある業務ですが、上限を自動で考慮してくれるだけでも、かなり作業がラクになります。

今回紹介した MIN関数 はとてもシンプルなので、
「Excel関数に自信がない…」という方でも取り入れやすい第一歩です。

ぜひご自身の業務に取り入れてみてください!

📌 おまけ:今回の関数をおさらい

関数名用途
MIN(値1, 値2)小さい方を返す(上限設定に使える)
IF(条件, 真, 偽)条件によって処理を分ける(空欄制御など)
SUM(範囲)合計を出す
VLOOKUP() or XLOOKUP()マスタ表から値を引っ張る

よければあなたの活用法も教えてください!

「こういう場面でも使えるかも!」など気づきがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね😊

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