「文字を入力していたら、なぜか右側の文字がどんどん消えてしまう…」
そんな経験はありませんか?
この現象の原因は 「上書きモード」 という機能が有効になっている可能性があります。
本記事では、上書きモードの仕組みと解除方法、活用例について詳しく解説します。
1. 上書きモードとは?
通常、文字を入力するとカーソルの位置に新しい文字が 挿入 される 「挿入モード」 になっています。
しかし、「上書きモード」 では、新しい文字が既存の文字の上に入力されるため、元の文字が消えてしまいます。
上書きモードの特徴
- 挿入モード :新しい文字がカーソル位置に追加される(通常の状態)
- 上書きモード :既存の文字が新しい文字で置き換わる(意図せず有効になると困ることも)

2. 上書きモードが役立つシーン
意図せず有効になると厄介な上書きモードですが、特定の場面では便利に使えます。
文章の一部を簡単に書き換えたいとき
例えば、以下の文章を修正したい場合:
コピーする編集するパソコンをつかって すばやく入力する
「すばやく」の部分を「簡単に」に変更するには、通常なら「すばやく」を消してから「簡単に」と入力します。
しかし、上書きモードを使えば、消去せずにそのまま「簡単に」と入力するだけで置き換えられます。
3. 上書きモードの解除方法
方法1:キーボードの「Insert」キーで切り替え
ほとんどのPCでは、「Insert(Ins)」キーを押すだけで「挿入モード」と「上書きモード」を切り替えられます。
もしInsertキーが反応しない場合…
一部のノートPCでは 「Fn」キーと組み合わせて押す 必要があります。
例: Fn + Insert

方法2:ソフトごとの設定変更
「Insert」キーが効かない場合や、特定のソフトでのみ上書きモードを無効にしたい場合は、以下の方法で設定を変更できます。
Microsoft Word の場合
- Wordを開く
- 「ファイル」 → 「オプション」 を開く
- 「詳細設定」 の項目を探す
- 「上書きモードの切り替えに Insert キーを使用する」 のチェックを外す
- 「OK」 を押して設定を保存
これで、Wordでは「Insert」キーを押しても上書きモードになりません。
メモ帳やVS Code などのエディタの場合
- ステータスバーに「INS(挿入)」と「OVR(上書き)」が表示されている場合、クリックで切り替え可能。
🔍 まとめ
✅ 上書きモードとは?
👉 既存の文字が、新しく入力した文字で上書きされるモード。
✅ 便利な活用例
👉 文章の一部を簡単に書き換えたいときに役立つ。
✅ 解除方法
👉 キーボードの「Insert」キー」を押して切り替え可能。
👉 Wordなどのソフトでは、設定から無効化も可能。
「知らないうちに文字が消えてしまう…」と悩んでいた人は、ぜひ 「Insertキー」 を試してみてください!
