PCが起動しない!そんなときのためのHDDサルベージ手順とデータ救出ガイド

ツール&技術

ある日突然、パソコンの電源を入れても反応がない――。 こんな経験、あなたにもありませんか?

大切な写真や仕事のファイルが入っていたのに、画面は真っ暗。これは焦りますよね。 でも、HDD(ハードディスク)が無事なら、データを救い出せる可能性はあります。

この記事では、実際に私が経験した “PCが動かなくなった状況” から、 HDDを取り出して別のPCでサルベージするまでの一部始終を、 初心者にもわかりやすくまとめました。

「自分にもできそう」と思ってもらえるよう、なるべく専門用語を避けて解説しています。

なぜ起こる?HDDサルベージが必要になる背景

PCが起動しない原因はさまざまですが、OSや電源周りのトラブルであっても、 HDD自体は壊れていないケースが多々あります。

しかし多くの人が「PCが壊れた=データもおしまい」と諦めがちでが、実は、HDDを取り出して外部のPCに接続すれば、中のデータをそのまま取り出せることもあるんです。

ただし、接続方法やフォルダのアクセス権限に少しコツがいるので、 そこを知らずに詰まってしまう人が多いのも現実です。

実践!データ救出までの手順と解決策

HDDを取り出す

まずは対象のPCからHDDを取り外します。ノートPCの場合はネジを外すだけで取り出せるモデルもありますが、 デスクトップの場合は本体ケースを開けてSATAケーブルを外す必要があります。

静電気に注意して作業してくださいね。

USB接続で別PCに接続する

私は最初にGroovy製のUSB-SATA変換ケーブルを使いましたが、3.5インチHDDには電力不足で動作せず。 「キュッ」という音はするけど回らない、という状態に。

次に、CENTURY製のHDDスタンド(ACアダプタ付き)に差し替えたところ、正常に回転して無事に認識されました。

ユーザーフォルダにアクセスできない

HDDが認識されても、ユーザーのフォルダ(例:C:\Users\自分の名前)にはアクセスできないことがあります。 これはWindowsの「所有者」が前のPCのユーザーになっているため。

そこで、以下の手順で所有者を変更すればOK:

  1. フォルダを右クリック → プロパティ
  2. 「セキュリティ」タブ → 詳細設定
  3. 「所有者の変更」から自分のアカウントを指定
  4. 「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」にチェック → 適用

これで中のファイルにアクセスできるようになります。

詰まりかけたポイントと乗り越えた工夫

最初の「キュッ」という音を聞いたときは、完全にHDDが死んだかと思って諦めかけました。 でも調べてみると、本来Groovy製のUSB-SATA変換ケーブルでも3.5インチHDDに対応しているはずでしたが、今回の環境ではどうやら電力が足りなかったようで、正常に回転しませんでした。 急きょスタンド型のツールに切り替えたことで無事解決。

また、所有者の変更も最初は戸惑いましたが、コマンドプロンプトで whoami と打つと自分のユーザー名が分かる、 という知識も後から調べて助かりました。

他にもある!データ救出の選択肢

もしデータが最優先なら、無理に自分で開けたりせず、 HDD取り外しから復旧までをやってくれる業者に依頼するという選択肢もあります。

ただし費用は高め(数万円〜)なので、自力でトライしてダメだった場合の最終手段と考えるのが良いと思います。

よくある質問(Q&A)

Q:HDDの所有者を変更しても、元のPCで使えなくなりませんか?

A:基本的に大丈夫です。ファイルの「所有者」が変わるだけで、データが壊れることはありません。 元のPCでも管理者権限があればアクセス可能です。

Q:HDDがカチカチ鳴っている場合はどうすれば?

A:それは物理故障の可能性が高いです。無理に通電せず、データ復旧業者に相談しましょう。

まとめ

  • PCが起動しなくても、HDDが無事ならデータは救える可能性あり
  • 外付け用のスタンドやUSB変換ケーブルで接続できる
  • ユーザーフォルダに入れないときは「所有者の変更」がポイント

焦らずに、手順をひとつずつ確認しながら進めれば、初心者でも十分に対応できます。

今回の気づき

今回の件で一番強く感じたのは、「やってみることで知識は身につく」ということ。 もし最初に諦めていたら、ここまで学びは得られなかったと思います。

そしてもう一つ、「大事なデータはPCが生きているうちにバックアップを取っておこう!」

バックアップや日常のデータ整理については、別の記事でまとめる予定です。 次はそれを書こうと思います。

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