コマンドプロンプトには、様々なタスクを効率的に行うための便利なコマンドが数多くあります。本記事では、これまで紹介していない便利なコマンドについて、その詳細な使い方と応用例を紹介します。
ネットワーク管理コマンド
ipconfig /allコマンド
詳細なネットワーク情報を表示します。
ipconfig /all
IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、MACアドレス、DNSサーバーなどの詳細な情報が表示されます。
ping -tコマンド
継続的にPingを実行します。
ping -t [IPアドレスまたはホスト名]
ネットワークの接続状態を継続的に監視するのに便利です。停止するにはCtrl + Cを押します。
tracert -hコマンド
最大ホップ数を指定してトレースします。
tracert -h [ホップ数] [IPアドレスまたはホスト名]
パケットが目的地に到達するまでの経路を最大ホップ数を指定して表示します。
nslookup set type=MXコマンド
メールエクスチェンジレコードを確認します。
nslookup
set type=MX
[ドメイン名]
ドメインに関連するメールサーバー情報を取得します。
システム情報コマンド
systeminfoコマンド
システム情報を表示します。
systeminfo
OSのバージョン、インストール日、システムのアップタイムなどの詳細なシステム情報を表示します。
wmicコマンド
システム情報と管理を行います。
wmic cpu get name
CPUの情報を取得する例です。他にも多くのシステム情報を取得できます。
プロセス管理コマンド
tasklist /svcコマンド
プロセスと関連サービスを表示します。
tasklist /svc
実行中のプロセスとそれに関連するサービスを表示します。
taskkill /IMコマンド
プロセス名でプロセスを終了します。
taskkill /IM [プロセス名] /F
特定のプロセス名でプロセスを強制終了します。
スクリプト作成と実行コマンド
schtasksコマンド
タスクスケジューラーの管理を行います。
schtasks /create /sc daily /tn "バックアップ" /tr "C:\path\to\backup.bat" /st 02:00
毎日午前2時にバックアップバッチファイルを実行するタスクを作成します。
ファイル管理コマンド
xcopyコマンド
ファイルとディレクトリをコピーします。
xcopy [コピー元] [コピー先] /s /e
サブディレクトリも含めてファイルをコピーします。
robocopyコマンド
高度なファイルコピーを行います。
robocopy [コピー元] [コピー先] [オプション]
大量のファイルやディレクトリを効率的にコピーします。
その他の便利なコマンド
assocコマンド
ファイル拡張子の関連付けを行います。
assoc .txt=txtfile
.txt
ファイルをtxtfile
プログラムに関連付けます。
fcコマンド
ファイルの比較を行います。
fc [ファイル1] [ファイル2]
二つのファイルを比較し、違いを表示します。
shutdownコマンド
システムのシャットダウンまたは再起動を行います。
shutdown /s /f /t 0
システムを即座にシャットダウンします。
sfc /scannowコマンド
システムファイルのチェックと修復を行います。
sfc /scannow
システムファイルをスキャンし、問題があれば自動的に修復します。
結論
コマンドプロンプトには、日常の管理タスクを効率的に行うための多くの便利なコマンドが用意されています。これらのコマンドを使いこなすことで、システム管理がより簡単かつ効果的になります。
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