プログラムを触っていると、避けては通れない存在がDB(データベース)です。
最初は
「とりあえずSQLite」
「CSVで十分では?」
と感じていても、少し規模が大きくなると、
- MySQL
- PostgreSQL
- SQL Server
さらに最近は
- DWH(データウェアハウス)
- データレイク
と、聞き慣れない言葉が一気に増えてきます。
私自身、
「結局それぞれ何が違うのか?」
「どこまで考えればいいのか?」
が分からなくなってきたため、一度ここで整理しておきたくなりました。
この記事は、厳密な定義を覚えるためのものではなく、自分の中で判断できるようにするための“忘却録”です。
同じようにモヤっとしている方の参考になれば幸いです。
DB(データベース)とは何か
DB(Database)とは、単にデータを保存する場所ではありません。
データを「安全・高速・一貫性を保って」
保存・検索・更新・関連付けするための仕組みです。
ここで大事なのは、
👉 「データ」ではなく「仕組み」
という点です。
DBが裏側でやってくれていること
- データの構造管理(型・制約)
- 同時アクセスの制御
- データの整合性保証
- 高速な検索・集計
- 障害時の復旧(トランザクション)
これらは、ExcelやCSVでは基本的に保証されません。
CSV / Excel と DB の違い
CSV・Excelの正体
- ただのファイル
- 人が開いて編集する前提
- ルールは運用で守るもの
- 小規模・一時利用向き
DBの正体
- ルールを内包したデータ管理システム
- プログラムやSQLが操作する前提
- ルール違反のデータは保存できない
- 複数人・長期運用向き
簡単に整理すると、次のような違いがあります。
| 観点 | CSV / Excel | DB |
|---|---|---|
| 主体 | 人 | プログラム |
| ルール | 暗黙 | 明示(制約) |
| 同時編集 | 弱い | 強い |
| 規模 | 小 | 中〜大 |

SQLiteはどこに位置するのか
SQLiteは、DBの話をすると必ず登場する存在です。
- DBの機能を持つ
- しかし1ファイル
- サーバー不要
つまり、
「DBだけどファイル管理に近い存在」
という立ち位置です。
Excelから本格的なサーバーDBへ移行する際の橋渡し的なDBとして、とても優秀だと感じています。

RDB(リレーショナルDB)という考え方
多くの業務DBは、
RDB(リレーショナルDB) という考え方に基づいています。
RDBの特徴
- データを「表(テーブル)」で管理する
- 表同士を「キー」で関連付ける
これにより、
- データの重複を減らせる
- 意味のある形でデータを保持できる
- 後から分析しやすくなる
といったメリットがあります。
DWH(データウェアハウス)とは何か
DWHは、
分析専用に最適化されたDB
と考えると分かりやすいです。
DBとDWHの違い(ざっくり)
- DB:今日の売上を登録する
- DWH:過去数年の売上を比較する
業務処理と分析では、求められる役割が違います。
DWH的な使い方という考え方
「日々の売上を溜めて、月単位で集計する」
「従業員情報を月ごとに保存して分析する」
こうした使い方は、規模が小さくても
DWH的なデータの扱い方
と言えます。
ポイントは、過去の状態を消さず、時点ごとの情報を使って分析することです。
データレイクとは何か
データレイクは、
形式を問わず、まず貯める場所
という考え方です。
- CSV
- JSON
- ログ
- 画像
など、形式を気にせず保存します。
例えるなら、
- DB:現場の台帳
- DWH:分析用のまとめ帳
- データレイク:段ボール倉庫
「何に使うか決まっていないデータ」は、まずレイクに置く、という発想です。
DWH・データレイクは「専用ソフト」ではない
ここは誤解しやすいポイントです。
DWHやデータレイクは、特定の製品名やソフト名を指す言葉ではありません。
これらは、
どんな目的で、どのようにデータを扱うかという考え方
を表した言葉です。
- 考え方(思想)が先
- それを実現しやすくした製品やサービスがある
という関係になります。

主要なDBソフトの考え方の違い(簡単に)
- SQLite:個人ツール・試作向き
- MySQL:Web系・業務アプリ向き
- PostgreSQL:業務・分析・将来拡張向き
- SQL Server:Windows中心の企業システム向き
- Oracle:大規模・基幹系向き
どれが優れているかではなく、前提と目的で選ぶものだと感じています。
まとめ(忘却録として)
- DB、DWH、データレイクは「製品」ではなく「考え方」
- SQLite → PostgreSQL の成長モデルは現実的
- 小規模でもDWH的な設計は十分意味がある
- 大切なのは
「どんなデータを、どう残し、どう使いたいか」
今後また混乱したときに、自分が立ち返るための整理メモとして、この記事を残しておこうと思います。


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